【内容】
江戸時代から現代の時代劇まで、名文句、決まり文句を集めて紹介する絵本。こんな時に、実際につかってみよう!と思えるように、使う気持ち満々で紹介されていますので、是非とも、声に出して、実際の生活の中で使ってみましょう。粋でいなせなカッコいい子どもになれる事、間違いなし。
【感想】
こんな「実用書」初めて。
名文句は、「くわばらくわばら」から始まって、「これにて一件落着」で終わる。落語や時代劇などでお馴染の名文句だが、あらためてその面白さに気が付いた。また、意外と間違って意味を覚えている言葉も多かった。大人も結構勉強になる一冊。
個人的に好きな言葉は「けつまくっちゃうよ」。昔は着物で生活していたけど、あぐらをかいて座り込んでがっちり頑張ってしまう時に使うという。江戸っ子の覚悟がうかがえる名文句。飽きっぽい、根性のない私は是非とも、このようにしっかりと物事を頑張ってみたいものだ。
もうひとつ、是非とも使ってみたいし、聞いてみたいのが「春雨じゃ、濡れて行こう」。多少の雨なら、傘などささずに、雨を楽しんで歩こう…というふうな、やせ我慢系の言葉。あまりザーザー降りで、こんなことを言っていたらおバカさんだけど、ちょとした雨くらいどうってことないさ、とやれる人ってたくましくて、カッコいい。惚れちゃうかもね。
他にも名前を聞かれた時に、「問われて名乗るもおこがましいが」と言うってぇのも、そんな幼児があったら面白い。時代劇が流行ると、こういうギャグも理解されるからいよねぇ。
いづれにしても、こどもがこんなセリフを言って遊んでいるなんて、粋でいなせじゃないですか。