「シナの五にんきょうだい」 みんなの声

我が家には『王様と９人のきょうだい』があって、そのお話が大好き。
それとまったく同じティストなのですが、
ところどころで違いもあるんですね。

たとえば、兄弟の人数だったり、死刑にされる理由が違ったり･･･
ただどちらもやはり兄弟の驚異的な力は顕在です。
それには息子もびっくりだったようで、
毎回すごい〜と、スーパーマンをみるみたいにその力にびっくりしていました。

とはいえ、お話としては、『王様と９人のきょうだい』の方が、
兄弟が力を合わせる理由とかも正義的でよかったなあと思います＾＾；

善者は救われるという話でしょうか。
兄弟の助け合いは良いと思いますが、素直に楽しんだり喜んだりする気にはなれませんでした。
シナという言葉には何の偏見もありませんが、体の一部が変化する作者から見て外国人という点で、悪気はないのかもしれませんがなにかひっかかるものは感じました。
また刑に対して、飄々と得意技でかわすより、なぜ一言でも事情を説明する声をもたなかったのか……気になりました。
なんか深いものがありそうな。。。考えすぎでしょうか。

娘には体に特技のある兄弟が助け合う話だということを伝えましたが、兄弟の気持ちがわからないとのことで不評でした。
私としては、娘ともっと読み込みたかったのですが……小学生ぐらいの方がおもしろい感想を返してくれそうな気がします。

この五つ子ちゃんは便利ですね。困った時はお互い様。今の時代でそんな兄弟がいたら凄いですよね。今は人には出来ないものを持っていると今の時代は調べられて有名になってテレビにも公開しちゃうほどですよね。この兄弟はすごいです。兄弟愛ですね。読んでいてどうなるかと思いました。ドキドキハラハラでした。私にもこういう特異体質で助けてくれる人っていないかなぁ。本当に殺されなくてよかった。この絵本の中には牢屋が無いから運が良かったのかもね。

絵本の色だったり可愛いお話に惹かれがちな娘ですが
「ひあぶりってなあに」とか「いきうめってなあに」と聞いたことのないちょっと怖い言葉も確認しつつ、ドキドキしながら聞いていました。怖いけれど、なんだか気になるお話だったようです。海の水を飲み干してしまう一番上の兄さんのまん丸に膨らんだ顔が印象的です。

子供が面白いよと薦めた本でした。えーとこんなことできたらすごいと思いました。海の水飲めちゃうの？その顔がとても面白くて笑ってしまいました。最初ちょっとどうかな？と思いましたが、こんなことできたらと想像力を膨らませて、読んでみたらまた楽しいのではと思います。

何ともまぁ、この五人の兄弟のスーパー特技は
突拍子で驚きです。
一番上のお兄さんなんて海の水を飲み干すことが出来るんですよ！！！
ありえないスケールの大きいお話です。
でも一つ引っかかることが...。
一番上のお兄さんはどうして牢屋に入れさせれたのでしょう？
ちょっとしたハプニングで末っ子君を海に
置き去りにしてしまったから？
それとも海の水を飲み干しちゃったから？
（もちろん、吐き出してもとに戻してるんですよ）
窮地に立たされても５人集まった超人並みの力と
知恵でそれぞれの余裕の笑顔と共に
ニンマリとしますよ。

「シナ」という言葉が人種差別だという事で問題になった絵本のようですが、
とにかく！！おもしろいです。
私達はそんなことおかまいなしに楽しみました。
シンプルな絵と色使いで、素朴な1冊ですが、
５人兄弟それぞれ超人的な技を持っているのです。
その技は子供でも簡単に想像でき、あこがれるものかもしれません。
技に驚き、笑いあり、知恵に感心し、兄弟愛もあり、
子供達を飽きさせない展開がリズムよく続きます。
息子は「すご〜〜い」と感心しまくりでした。

子供のころのお気に入りの絵本のひとつでした。人権問題で一時期絶版になりましたが、また復活してうれしいです。
やはり良い本はなくならないですね。昔は石井桃子さんが訳していました。訳者も変わりましたが、あの特徴のある絵は変わらず一度見ただけでも忘れられないインパクトのある絵です。長ーい足、大きく膨らんだ顔･･･
ぜひぜひ手にとって読んでもらいたい絵本です。

私の持っている絵本は福音館書店版、1973年に購入したものです。兄弟が力を合わせて何かに立ち向かうというお話しはグリム童話をはじめとして世界各国にあると思います。くわえてこの絵本は子ども達に読み聞かせをするには、絵のないページや縦に展開する場面が合って難しいと思いますが、お話の展開は明快で壮快です。残酷な面もあるけれど、絵からはそれが伝わらないから、いいのです。
原作は1938年となっていますから、この絵本も立派な古典絵本ですね。

シナに、顔も背丈もそっくりな5人兄弟が住んでいました。
兄弟にはそれぞれ特技がありました。
ある時、長兄が、一緒に行くと言ってきかない男の子を連れて
海に行ったところ…。

5人の特技がそれぞれダイナミックで、子どもたちに大受けでした。
特に、長兄が海水を口いっぱいにためている顔には、大爆笑。
読んでいたこちらも吹き出してしまいました。
時に、縦に見開いて見せるところも変化があってよかったです。
最後、無罪放免になったところで、
「そうだよね、元はといえば悪いことは何もしていないんだもの」
と納得できました。
顔が膨らんだり、足が伸びたりするたび、声をあげて笑う、
子どもの反応が何より楽しい一冊でした。