ウィリアム・ジョイスが、文・絵とも手がけた初めての作品。
1985年初版で、邦訳は1995年。
他の作品では、「ロビンソン一家のゆかいな一日」「ローリー・ポーリー」シリーズ等があります。
因みに、「ローリー・ポーリー」シリーズは、早見優が邦訳しています。
物語は、主人公のジョージが小さくなった夢を見たシーンで始まります。
起きるとパパとママの置手紙があったのですが、ジョージは小さいまま。
夢の中の出来事と思いきや、さにあらず。
ジョージは、現実空間で小さくなっていたのですが、ジョージはそんなことを気にせず、パパとママの指示を難なくこなしていくのです。
この手の話って、子供なら大好きなはず。
特に、おもちゃの飛行機に乗るシーンなんて、誰しもが憧れるもの。
ねことの格闘もあって、ワクワクしながらあっという間に読み終えてしまう、そんな作品だと思います。
町並みや調度品から見ると、古き良きアメリカを描いているようなのですが、それが、この絵本のテイストに実に合っています。
しかも、実に丁寧に細かい所まで描き込んでいるので、何度見ても新しい発見があることでしょう。
文章が少しあるのですが、無くて十分。
絵が物語る絵本の範疇なので、年少位から楽しめる作品としてオススメします。
ただ、パパとママが、寝ている子供達を置いてお出かけというのは、日本人の認識からすると、違和感があるかも知れません。