「本はともだち ほんともツアーへようこそ」 みんなの声

ほんともツアーへようこそ、の副題そのままのテンション。
なんと、ほんちゃんが案内役。
参加者は本への関心度もいろいろであることもポイント。
なるほど、たくさんの扉を紹介、という構成ですね。
想像、冒険、レッスン、知識、平和を考える、出会い、未来。
ＮＤＣうんぬんといった堅苦しいものではなく、
大胆なカテゴライズは、子どもたちの多様な関心をどこかで掬い取ってくれますね。
まずは王道、物語の世界。
いろんな物語が描かれているのが素敵です。
実は巻末の二次元コードに解答も完備してあるので、
たっぷり楽しめそうです。
一見とっつきにくい「平和を考える」への導入は、お見事です。
小学生くらいから、読書週間にもよさそうです。

かつて大学の図書館員だった自分からすると、くすぐったい絵本です。
毎年新入生たちに図書館ツァーを行い、図書館利用、図書探しのガイドを行なっていましたが、本の魅力を伝えるのは子どもの頃に下地造りが欠かせないなと思っていました。
かと言って、図書館員の熱意が強すぎると逆効果だったりもするのでしょう。
そう考えると、この本は微妙です。
本好きな子におすすめの絵本です。
本があまり好きではない子には、別の切り口があるでしょう。
とても熱量の高い「ほんともツァー」でした。
最初の部屋には、数多くの物語のキャラクターが描かれているので、本好きの方にはおすすめです。