表紙の絵、スリッパのたくさんさげられた木と、そこに座るきつね。
なんだろうなぁと思って借りてきた絵本です。
この木にさげられたスリッパは、小動物たちの冬眠の場所、ポカポカホテル。
りすに、こうもり、かえるにかめにかたつむり。
小さいものたちが、スリッパの部屋に入って冬篭り。
たしかに、あったかいだろうなぁと思う光景です。
我が家でも、きつねではないのですが、たぬきが出ては、靴を持っていく。
外に干していたビーチサンダルやスニーカーが、夜の間に、たぬきに持っていかれたという事件が何度かありました。
「あんなもの持っていって、どうするつもりだろうね。」
とその時は、話したんだけど、この絵本を読んで
「お母さん、あの時、靴がなくなったのも、ポカポカホテルになったんじゃないかな。」
と息子が一言。
なるほどなぁ。
そういうふうに考えると、靴を持っていかれたのも、ちょっと許せる気持ちになるかも。
そんな経験から、このようなお話が出来たわけではないと思うけど、自分の経験とだぶって、ちょっと親しみのわくお話でした。