時々、無性に昔話が読みたくなる時があります。
そのタイミングで最初に見つけたのがこの本でした。
私は生来、へび系は大の苦手ではあったのですが、表紙の人間たちが
とても楽しそうだったので、手にしてみました。
表紙の人間たちと書きましたが、これはたのきゅうという旅回りの
役者が山中うわばみにすごまれて、しかたなく演じた役どころでした。
楽しませてくれたし俺様を怖がらないのも感心、と自分の弱点を
言ってしまう、うわばみの脇の甘さが昔話のいい所ですね。
「こわいといったらおかねでしょうか。」というたのきゅうの天然な
返答もつぼですね。
けっして「まんじゅうこわい」的な発想ではなく、あくまでも
本音だったのでしょう。