きみとぼく(文溪堂)
谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
むげんことわざものがたり(偕成社)
好評につき2刷!ことわざがつながって、ひとつの物語になったおもしろ絵本
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7件見つかりました
5歳の次男に読みました。 いつもいつも長男にくっつき歩き、お兄ちゃんと同じことがしたい次男。でもお兄ちゃんはいつも相手をしてくれるわけでもなく、威張ってばかり。うちの兄弟とまるきり同じです。だから、次男はこの本に並々ならぬ共感を覚えるかも?と思っていました。 さて、この本の長男はひょんなことから薬で虫のように小さくなってしまいます。弟に助けてもらわなければならないのに、まだいばってばかり。こんな時くらい弟も日頃の恨みを晴らせばいいのに、おにいちゃんの言いなりであるばかりか、このままでもずーっと面倒をみてあげる、と言うほどのやさしさ。 息子もこの本の次男の行動に何の疑問も抱いていない様子でした。 最後は何とか元に戻れて安心の結末なのですが、お兄ちゃんがどんなに小さくなっても動じない家族が素敵です。弟はとにかくお兄ちゃんが好きなのだということもよくわかりました。
投稿日:2017/09/08
弟は、おにいちゃんが小さくなってしまっても、日頃から威張っていても小さくなったお兄ちゃんと遊ぶのが楽しくて守ってやりたいと思うとても優しいと思いました。おかあさんだって赤ちゃんにかえったお兄ちゃんを喜んだり、家族みんなで小さくなればよいと考えたりとても素敵な家族だなあって思いました。
投稿日:2013/03/30
錬金術師が出てくるあたり、時代を楽しく遡れました。 ヨリックの慢心が導いた自業自得のこととはいえ、家族ですよね〜。 ちょっと小さくなったお兄ちゃんで遊んでいるようなところも見られますが、弟のチャールズの優しさは意外でした。 私が弟ならば、ここぞとばかりに意地悪をしてしまうかも。 「万が一だめでも、ぼくがずーっと面倒みてあげるよ。結婚してぼくの奥さんがいやだと言ってもね。...。」は、泣かせるじゃありませんか。 おかあさんの、みんなで小さくなればいい発言もグッと来ます。 親の言いつけを守らねば、足をすくわれこのような悲劇に見舞われるのだと、なかなか教訓的ながら楽しいお話でした。 息子は、「家に生姜ある?」って、突拍子もないことを聞いていました。
投稿日:2010/07/06
お父さんとお母さん、お兄ちゃんと弟くんというどこにでもある家族なんですが、それぞれがユニークでおもしろくってたまらない。 お兄ちゃんが小さくなってしまったら、そのままでもいいかなあなんて弟が思ったり、お母さんときたら、赤ちゃんの再来とみて、すごくうれしがったり。あまりのボケぶりに何度つっこみたくなったことか。 でも、家族はああだこうだ言ってるけど、本心はみんな家族のことをだれよりも愛しているんですよね。ジョークばかりではなく、あたたかい気持ちまできちんと表現してるところが、スタイグさんの魅力だと思います。 お父さんは錬金術師です。このお仕事、夢があってとってもおもしろそう。お父さんと同じ仕事をめざしているお兄ちゃんがいて。お母さんと弟くんがなにかと発想が似ていて。家族のつながりを感じてうれしくなる絵本でした。
投稿日:2010/06/02
錬金術師という耳慣れない言葉に息子がどう反応するのか?と思いましたが、質問はありませんでした。 親の留守中にお兄ちゃんが小さくなってしまうという展開の方が気になったようです。 自分たちも小さくなってしまおうと言うお母さんに、子どもへの愛情を感じると共に、少し短慮でもあるのを感じました。 スタイグのお話を今回たくさん読んでみましたがどれも起伏があり、引き込まれるのを感じました。
投稿日:2008/12/20
錬金術師ベーデさんと奥さん、二人の息子ヨリックとチャールズの 物語です。 両親の留守中に勝手に実験室を使ったヨリックはゴキブリみたいに小さくなってしまった! 小さくなってもいばりんぼうのヨリックをチャールズは見捨てることなく、かいがいしく世話してあげます。 両親は帰ってきてびっくり仰天! しかしのんきなお母さんは小さいヨリックの世話を焼きながらもみんなでも小さくなってもいいかしらなんていって、のんきさが笑えます。 最後はヨリックの作った薬の配合がわかり、もとに戻って ハッピーエンドです。 錬金術師という職業や小さくなる薬に入れた草など、「昔々のおはなし」として楽しくよむことができました。 小さくなっても性格までは変わらないおにいちゃん、なんだかうちの 上の娘みたいで、兄弟のキャラクターの違いもおもしろかったです。
投稿日:2008/08/12
「不思議の国のアリス」や「ミクロマン」(これはアニメ^^;)から「一寸法師」、「おやゆび姫」まで、人間が小さくなったり、もともと小さい人間をテーマにした物語は数々ありますが、この本は異色です。周囲の人間の気持ちや性格を、これほど生き生き描いた本はないと思います。兄が小さくなって、弟は「もし、ぼくがいなくなったら……」と責任感を感じ、母は「みんな小さくなっちゃえば」とのんきに構えています。父はさすがに真剣。いばりんぼの兄が夜に急に心細くなるのも面白いです。錬金術師という突飛な職業も笑えます。科学者のようで魔法使いのようで。私が好きなのはラストシーン。意表をついた弟の変化が最高です。
投稿日:2006/03/09
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