はっけんずかんプラス 妖怪(Gakken)
しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑
まほうのさんぽみち(評論社)
絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。
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ルドウィッヒ・ベーメルマンスの「よくぞごぶじで」(BL出版)を思い出しました。 こちらは、すあなにいる我が子のために、危険を顧みず獲物狩りにに農場へ忍び込むとうさんきつね。 獲るられる方からしたら、たまったもんじゃありませんが、無事帰路に着いたとうさんきつねにホッとします。 獲物をおいしそうに食べつくす子ぎつねを見つめるとうさんの表情も、また素敵です。 ピーター・スピアーさんの細かい描写も当時を彷彿とさせてくれ満足です。 今回は、訳者の松川先生のいたずらっぽいお仕事に目が留まりました。 村の小屋へへと向かう途中とうさんきつねが通る墓地の墓碑銘が、日本語訳されているのですが、「まさお たみこ」で、ん?『野菊の墓』? あしがらきんたろうにはなさかじい。ろみおとじゅりえっとにこばやしひでお。やまもとしゅうごろうまでありました。 今度は、とうさんきつねの帰路に通った町の銅像の寄贈者名リストを見たら、やっぱりここにもありました松川先生の遊び心。
投稿日:2015/07/29
「あぁたいくつだ」と読んで、子どもととても楽しい時間が過ごせたので、ピーター・スピアの他の作品も読んでみたくなって、図書館で探してきました。 これは、元々ニューイングランド地方の民謡だそうで、簡潔な短い、それでいてしっかり的を得た言葉が使われています。 イングランド地方にこういう歌が残っているということは、 農場がたくさんあって、そこにいる動物たちをねらって、きつねなどの野生動物がやってくることが多かったんでしょうね〜。 歌の中に歴史と生活が見えて、面白かったです。 「ほねも のこさず たべた ほねまでたべた」と、歌は終わっています。 この終わり方は一見怖くもありますが、生きるために殺したものは最後まできれいに食べる。という意味が入っているのかな〜と、私は感じました。 スピアの描くきつねの親子が可愛くて、この話ではカモやアヒルを捕まえる悪者として描かれているのに、 農場の人間ジョンが鉄砲を持って出てきたシーンでは、「早く逃げて〜!」と思ってしまいました。 きつねの父さんがカモやアヒルを捕まえるシーンは見開きで描かれているんですが、このシーンも、なかなかスピアらしくて鳥やきつねの表情が面白かったです。
投稿日:2010/03/18
お父さんきつねが人間の住む村の家畜をねらってやってきます。人間からみると、それは、被害ともとれる野蛮な行為かもしれません。でも、きつねからみれば、食料にありつけるかありつけないか、生き延びられるか否かの必然的な行為なのです。 本が最初から最後まできつねの視点でとらえられているところが、おもしろかったです。人間に限らず、どの生物の親も、子どもを守り育てることに懸命であることがよくわかります。 野山のようす、村のようす、おびえる家畜や、びっくり仰天する人間の表情が細かく描かれ、それでいて、躍動感も伝わってきます。 本の終わりにある、きつねの歌は、心温まりますね。
投稿日:2008/05/20
裏表紙に楽譜があります。 よ〜く見ると…あれっ、本文がそのまま歌になっています。 そうか、読み聞かせるだけじゃなくて、歌い聞かせもできるんだ!と感激しました。 さらによ〜く見たら、この本はこの歌(ニューイングランド地方の民謡だそうです)が元になっていることも分かりました。 さっそく娘と一緒にピアノに向かい歌ってみると… メロディーはとても覚えやすいのですが、ことばのアクセントとしっくりこない部分がちらほら。そこは英語と日本語のリズムの違いかなと感じました。娘はお構いなしに歌っていましたが。 歌いながらページをめくっていくと、今度はスピアーの繊細な描写を見る暇がなくなってしまい、むむ、これはジレンマだぞ…(笑)読み聞かせと歌い聞かせの、いろいろな組み合わせができそうで、わくわくしました。
投稿日:2006/10/09
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