い〜けないんだ、い〜けないんだ
こどもが声をそろえて口ずさむ、日本の代表民話ですね。
欲張りを糺す、教科書のような絵本。
鳥獣戯画を思わせるこっけいな筆絵が、おはなしに寄りそって
聞いてるこどもの目を引き込みます。
こうしてくれるわ! ちょきん!
すると、い〜けないんだ、いけないんだ、
こちょこちょ、と洗って、さあ洗った!
すると、い〜けないんだ、いけないんだ。
おおきなつづらのひもをほどいて、そうっとふたをあけて
い〜けないんだ、いけないんだ。
最後に大がまと大へびにからまれて、
こうしてくれるわ!
和紙を思わせる質感づくり、絵と文章の切り分け、
ワンポイントで飛び出す白いキャラクター、よろこびの見開きづかい等々、
石井ー赤羽ー福音館書店の思いが伝わる、すばらしい仕上がりの絵本です。