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したきりすずめ」 みんなの声

したきりすずめ 作:石井 桃子
絵:赤羽 末吉
出版社:福音館書店
税込価格:\1,650
発行日:1982年
ISBN:9784834008883
評価スコア 4.72
評価ランキング 1,368
みんなの声 総数 28
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28件見つかりました

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  • こうしてくれるわ!

    • もゆらさん
    • 50代
    • その他の方
    • 神奈川県

     い〜けないんだ、い〜けないんだ
    こどもが声をそろえて口ずさむ、日本の代表民話ですね。
    欲張りを糺す、教科書のような絵本。
    鳥獣戯画を思わせるこっけいな筆絵が、おはなしに寄りそって
    聞いてるこどもの目を引き込みます。
     こうしてくれるわ! ちょきん!
    すると、い〜けないんだ、いけないんだ、
    こちょこちょ、と洗って、さあ洗った!
    すると、い〜けないんだ、いけないんだ。
    おおきなつづらのひもをほどいて、そうっとふたをあけて
    い〜けないんだ、いけないんだ。
    最後に大がまと大へびにからまれて、
    こうしてくれるわ!
     和紙を思わせる質感づくり、絵と文章の切り分け、
    ワンポイントで飛び出す白いキャラクター、よろこびの見開きづかい等々、
    石井ー赤羽ー福音館書店の思いが伝わる、すばらしい仕上がりの絵本です。

    投稿日:2013/10/27

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    1
  • 石井桃子さんの再話がとてもいい

    4歳の息子に最近昔話を読むようになりました。
    けれど、ほとんどの昔話がまだ未知の世界で
    昔話の絵本はあまり興味を持ってくれませんでした。

    しかし、この石井桃子さん再話、赤羽末吉さん画の
    『したきりすずめ』は違いました。

    文章がとてもやさしくわかりやすいです。
    わかりやすいというと、幼稚なアニメ絵本をイメージしますが
    そういったのではなくて、きちんとお話が伝えたいとしているところが
    短い文章でわかりやすく書いてあるのです。

    おじいさんとおばあさんの対比もよくわかります。
    文章でも絵でもよくわかります。
    昔話に慣れていなくても、聞けると思います。

    あの有名な松居直さんの『ももたろう』の絵を書いた方が
    この絵を書いているのですが、タッチが違います。
    いかにも昔話っぽい絵が苦手な子供も
    この絵は受け入れやすいのでは?と思います。

    お話の繰り返しも心地いいので、少し長くても聞いていられます。

    「昔話はとっつきにくいから、やさしく書いてあるものを・・・」

    と、ついついデフォルメされた昔話の絵本を読んでしまうお母さん
    まずはこの『したきりすずめ』を読んでもらいたいです。

    絵がなくても、文章だけでもわかりやすく
    「すずめやすずめ すずめのおやどはどこじゃいな ちゅんちゅん」
    という響きもとても聞いていて心地いいです。

    とにかく声に出して読んでみてほしいです。
    この絵本は声に出してこそよさがわかります。
    黙読ではもったいない!!

    この絵本をきっかけに、昔話の楽しさが
    子供に伝わったらいいなぁと思わせる、そんな一冊です。

    投稿日:2011/03/10

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    1
  • 寝る前に語って聞かせたい。

    2歳の息子が何を思ったか図書館で借りてきたこの絵本。
    さすがにちょっと難しくて、最後まで読むにいたりませんでしたが、
    なつかしくて私が何度も読んでいます。

    したきりすずめって、おおまかな話は知っていますが、
    ちゃんと読んだのははじめてかも。
    こういう昔話をしっかりはなしてあげられるお母さんになりたいな〜。
    ちゃんと覚えて寝る前に語り聞かせてあげたいです。

    絵やことばもとても独特で、とくに「ぴんがぴんが」なんていうところは子どもも面白くて笑っていました。
    こういう言葉遣いは昔話ならでは。
    私もついついおばあちゃんのような語り口調になります。

    それにしても、このばあさの強欲なこと。
    というか、昔話ではおじいさんよりもおばあさんのほうが、
    悪い人が多いような気がするのは気のせい?
    やっぱり女は昔から欲がふかいのでしょうか。。。

    投稿日:2007/02/20

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    1
  • 良いじいさと悪いばあさ

    • 多夢さん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子6歳

    代表的な日本の昔話。
    昔話は、地方によって少しずつ内容が違ったりします。
    この絵本では、うしあらいどんとうまあらいどんがでてきます。
    じいさとばあさは、「うしを(うまを)洗うのを手伝ってくれ。」と言われます。
    じいさは、びんがびんがと光るまで綺麗に洗いました。
    一方、ばあさは、ごしょごしょとこすっただけでした。
    じいさとばあさの違いをはっきり出していました。
    ばあさの大きなつづらには、大きなへびと大きな大きなひきがえるが出てきました。
    ばあさは、命からがら家まではって帰ると、あまり欲をはらなくなったそうです。

    良い人と悪い人、はっきりとわかるようにえがきわけられています。
    読んでいて安心します。絵も、昔の雰囲気を感じることができていいですね。
    じいさが、牛や馬を洗うところは、現実的でわかりやすい。
    ラスト、ばあさもこれにこりて欲を張らなくなったところまで書かれていて、良い教訓として語られています。

    投稿日:2006/07/19

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    1
  • ほんとに悪いバアサです

    赤羽末吉さんの絵本を読んでみたいと思っていました。
    なんともいえない独特の画風なんですね。
    ヘタウマなようで、実は、そうではない。最近の、絵本は、ヘタウマな絵が多くて、残念です。簡略化させて描くというのは、こういうことなんだと実感しました。

    有名なシタキリスズメのお話ですが、私自身、かなり忘れていたので、新鮮でした。

    文章は、昔の言い回しを残しつつも、とても読みやすかったです。
    少々長いのですが、子供も、大まかなストーリーを知っているので、安心して聞いてくれました。

    このシタキリスズメ、”おむすびころころ”や、”はなさかじいさん”と違って、夫婦であるおじいさんとおばあさんが、いい人と悪い人というのが、面白いです。
    大人の私は、そんなんじゃ「性格の不一致」で、うまくいかないのではないかと、余計なお世話なのですが、思ってしまいます。

    投稿日:2006/07/09

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    1
  • 石井桃子さんと赤羽末吉さん

    石井桃子さんのテキストに赤羽末吉さんがイラストをつけるという、なんとも贅沢な1冊です。
    婆さに舌を切られたすずめを、そのお宿に訪ねて行った優しい爺さ。お土産のつづらからは金銀や財宝がざっくざく。一方、欲張り婆さがもらったつづらからは……。
    対照的なふたりの性格が、昔話らしくていいです。
    すずめのお宿だけが墨絵で描かれていて、とても不思議な雰囲気が出ていました。

    投稿日:2022/03/22

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  • 安心感のある昔話

    したきりすずめは類話が多いのですが、おじいさんがすずめを探し歩く場面で理不尽さを感じることが多くて気になっていました。
    そんな中で、このお話では洗い汁を飲んだりせず、とてもソフトな展開なので、読み聞かせに気を使わずに済み、安心感があります。
    赤羽末吉さんの絵も、安心感があって、とても心地よく感じました。

    投稿日:2021/05/26

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  • 内容がアレンジされていなくて良い。

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子3歳

    この不朽の名作本が多数各社から出版されているため、迷いましたが、この絵本ナビの「ちゃんと読みたい!日本の昔話」シリーズというシリーズ名に惹かれて、こちらの絵本を選びました。

    アレンジされてしまった絵本もある中、こちらは古典的な絵と変わらない内容、現代では使わない言い回しを含む絵本ですが、日常的に触れない言葉に触れられ、とても良かったです。
    文章は長いですが、子どもは最後までじっくりと聞き入っていました。

    投稿日:2019/08/27

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  • 欲張りはダメ

    7歳次女に借りてきました。欲張りな次女に、欲張りだとこういうことになるよと教えたかったので、この絵本を選びました。

    石井桃子さんの文はとても味があり、赤羽末吉さんの絵もとてもいいです。昔話の世界を表現していて。

    いいことをしたら、いいことがあり、良くない行いをすると後で嫌な思いをする。それがわかってくれたようです。「欲張りはだめだね」と言っていました。

    投稿日:2017/08/23

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  • むかしばなし

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子5歳、女の子3歳

    私も知っている昔話でしたが、うしあらいどんたちに道を聞くくだりは覚えていませんでした。
    すずめがつづらのふたをうちに帰るまで開けてはいけない、という部分も忘れていました。
    つづらの大きさ・欲張った云々ではなく、実は言いつけを守らなかったのがいけないの?とも思えました。どうなんでしょうね。
    そして、おばあさんはやっぱり記憶通りに欲深ばあさんでした(笑)。
    おばあさんの末路は何パターンかあったように思います。
    こちらの絵本は改心パターン。

    投稿日:2017/03/09

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