本を持っているだけで自分は物知りと思い込んでしまったがちょうのぺチューニアのお話。まわりの動物たちが、本当は何も知らないのに、知っているかのようにふるまうぺチューニアに振り回されるところが笑いを誘います。現実にも、こういうことはありそうですね。得意になればなるほどぺチューニアの首はどんどん長くなり、終いにはページからはみ出てしまうほど。子どもたちからも笑いがこぼれました。
お話はおもしろいし現実を風刺するメッセージも含まれる人気の古典絵本ですが、わたしがどうしてもひっかかってしまうのは「おばかさん」という表現です。(確か、昔の版はタイトルにもこの表現が使われていたような……)英語の「silly」の語源はもともと「おめでたい(happy)」ということなので、このあたりの意味合いから「ばか」という表現は避けられなかったのかなというのが初めて読んだときの感想でした。