【内容】
カレーの研究家の水野さんの、カレーに至り、カレーにまみれ、華麗にカレーを作り、カレーの仕事をして、カレーのすべてを愛し、ついにはカレーになりたいことに気が付くまでの、人生のいろいろを書き綴ったエッセイ風読み物。
美味しいカレーの作り方も掲載しています。
豪華なカレーまみれマニア向け内容:カレーのレシピ、カレー関係書籍、貴重なカレー関係商品の写真、カレーのイベントの様子(実況中継風)…その他
【感想】
この本を読んでいると、カレーを作って食べたくなります。自宅でつくる普通の家庭のカレーでもよし、レストランで食べる本格的なカレーでもよし、または安くて便利なレトルトカレーでもよし、更に応用編でカレーうどんやカレー味のスナックでも…
果てしなく広がるカレーの世界に、めまいがします。
筆者のカレーに対する熱い思いがあちこちから伝わって来ます。まさに、カレーの伝道師。カレーを楽しむイベントを各地で開催したり、カレーのお店をやったり、カレーの研究をしたり…カレー道を驀進中。そのうち、本当にカレーになるのではないかと…本望でしょうねぇぇ。
カレーという、人生をかけて取り組むテーマに出会えた筆者は、本当に幸せです。ここまで打ち込んで、のめりこんめるものが、はたして自分の人生の中にあったでしょうか?何かやってみても、すぐに飽きたりして、あるいはちょっと難しい局面で簡単に諦めたりして、ほっぽり出してしまった歴史ばかり重ねてきた私は、彼の一途なカレー人生に触れ、大いに刺激を受けました。
いろんな事を広く浅くできる上、深く狭く追求することもできるのが、カレーなのです。それほど奥が深く、間口も広い。まさにカレーは宇宙。私もカレーの宇宙に飛び出してみましょう。まずは、甘口から。(辛いのは苦手)