「ハリネズミと金貨」 ５歳のお子さんに読んだ みんなの声

ハリネズミのおじいさんがたくさんの動物たちの親切を受けて、冬ごもりの支度をします。必要な物を買うために使おうと思っていた金貨は使わずに手元に残りました。きっとおじいさんの人生が、他人への親切であふれていたのでしょうね。
何でもお金で手に入ると思いがちな今の世の中で、こんなふうに他人と係れることを羨ましく思います。
人に対して優しい気持ちを持ちたくなる、とても心温まる絵本です。
内容も難しくないので小さな子にも、落ち着いた絵と文なので大人にもおすすめの絵本です。

ロシアの20世紀大半の物質や情報に乏しかった社会を基に
書かれたお話です。
実際、私も友人達に支えられ情の有難さを経験したばかりでした。
息子も人と人の結びつきによって社会が成り立っている事、
自分の置かれた環境に感謝する事を、絵本を通して学べたかな…。

　一言で、本当にいい話です。人を思いやる気持ちにあふれている話だと思います。小さい子であればあるほど、もしかしたら心に響くかもしれません。絵も、とっても愛らしくってハリネズミが今にも動きそうな感じです。

　ある日ハリネズミが金貨を拾います。これで、冬越しのためのキノコを買おう！と喜ぶのですが、キノコならあげるよ、とりすさん。そのお金はもっと大事なものに使いな、と。それなら、靴をというと靴までお友達が作ってくれます。

　そんな風に、お友達が必要なものを与えてくれるのです。求めれば、必要なものは与えられる、というキリスト教にも通じるかもしれません。

　最後がとってもすてきです。
　お金よりも大事なものがあるんだよね、としんみりと子供と話ができると思います。