佐々木さんにこの絵本を通して紹介されるまで、町のいろんなものにお顔があることに気づきませんでした。すごい大発見ですよね。
佐々木さんの着眼力と、発想に感動しました。
どれだけ自分が、外の景色を見ていないか思いしらされます。見慣れた景色でも、視点をかえれば毎日変化があるものなのかもしれません。とくに、いつも通ってるところ、使っているものなどに、お顔があり表情があることに気づけたら、それらを大事にしよう!っていう気持ちもおのずと生まれてきそうです。
息子は、自分で読みながら、町にあるたくさんのお顔に大笑い。きっと、自分でも探してみよう!と思ったにちがいありません。
アニミズムっていうことばを、この本から強く感じました。
【事務局注:このレビューは、「まちには いろんな かおが いて」こどものとも 1997年9月号に寄せられたものです。】