図書館で、この本を見つけて驚いたのは、絵がいせひでこさんいうこと。安房さんの作品では珍しいと思うんです。いせさんのファンの方にも読んでもらいたいです。
私の安房作品のイメージは短編、切ない、怖い、はかないなどですが、作品を読んで行くと、結構明るいものも多いことがわかりました。
この作品は、元気があるし明るめです。
グラタンが好きで毎日グラタンを食べているおばあさん。おばあさんは、エプロンをつけたあひるの絵のついたお皿でグラタンを焼いていました。
ある日、おばあさんが風邪をひいて困っていると、あひるがポケットから食材を出してくれました。
風邪が治っても買い物に行かずにあひるに頼ってばかりのおばあさんに嫌気がさしたあひるは、家出してしまいます。
あひるは、自分の住むべき家を探します。冒険的な要素もあり、あまり安房作品を好まない息子も興味津々でした。
あひるは、優しい性格ですが、きちんとしたところがあり、なまけ者は嫌いなんだろうなと思う箇所がありました。
さて、結末はどうなったでしょうね。119ページで、小学低学年向きとあるので、長い物に興味を示し始めたお子さんにお勧めします。ちなみに、1ページごとぐらいにイラスト入りです。
図書館で借りたのですが、結局購入してしまいました。