友人に紹介された時は一瞬「えっ?」と思ってしまいました。
今まで私が子どもたちに読んできた絵本とはタイプが違っていたからです。
「それでも読んでみて!」という声に読んでみました。そして第一印象で決めてしまったことを後悔し、この絵本を紹介してくれた友人に心から感謝したいと思いました。
パパの新しい彼女は少し変。でもそれは自分というものを持っているからこそ。自分に自信があり、自分の生き方を貫こうとしている潔さがあるから。
だから「あたし」のことも、普通に受け入れてくれて、何気なく寄り添ってくれる。だから「あたし」の気持ちも変化していく。
その変化の過程がリアルであり、また子どもたちにこころの成長を促していく・・・そういう意味でとてもよい絵本だと思いました。
思春期の入り口にいる子にそっと手渡したい本です。