バーナデットが文を書き、挿絵を付けた『白雪姫』の絵本です。
佐々木田鶴子さんが邦訳をされていて、日本での第1刷発行は1986年です。(実はもう少し古いものかと思っていました)
ディズニーの白雪姫とは大きく違い、グリム童話の原作に近いので、白雪姫はお妃に3回殺されかかっていました。
パステル調の色の優しい筆使いで描かれている可愛らしい世界でした。
そして、変そうして白雪姫を殺しに行く王妃はやはり、ディズニーの物に比べて決して怖い魔女のようには描かれておらず、どこにでもいそうなおばさんにしか見えませんでした。
小人に家では白いハトの一家やガチョウ(もしくわアヒル)を飼っているらしく、家の内外で可愛らしく何度も登場してくれます。
天井に干していあるドライフラワーには、私の知ってる花もありました!(ラベンダーです)
小人たちはこういうはなや草で薬草やポプリを作っていたのでしょうか?
物語には直接関係ありませんが、再話をしたバーナデットが、文字として描かれていない『白雪姫』の世界を細かく設定(創造)してから作っているのがよくわかりました。
最後に登場する王子さまがもう少し凛々しいともっとよかったのですが、この王子はバーナデットの好みの“素敵な男性像”だったのでしょうか?
お話自体は有名だし、絵が優しく文も読みやすいので、4,5歳くらいから小学校低学年くらいのお子さんたちにお薦めしたいです。