「ドングリ・ドングラ」 ７歳のお子さんに読んだ みんなの声

はて、これは何だろう。

どんぐりが好きな娘たちに借りてきた絵本。
読み進めると、その違和感と勢いに呑まれます。
どんぐりをかぶったような人の一行、
時に危険にさらされ、仲間を減らしながらも
果敢に進むのです。

絵は丁寧でぎっしり描き込まれていて、
臨場感があります。
どんぐりなので、虚構なのはわかっているけど
脱落のシーンはぐっと苦しさも感じたり。

最後の芽が溢れるシーンをみて
親子でああ、と納得しました。
天災で荒れた場所にも、やがて植物が育つ。
そこに隠れた大きな物語を
壮大な絵巻を開くように魅せる絵本です。
自然のたくましさ、優しさを感じて
何とも言えない余韻。
親子で自然に触れるのにぜひ読んでみたい一冊ですよ。

壮大なお話です。
もりに行くとどんぐりがどさっと落ちているところを
見たことがあり、「なんで固まっておちてるんだろう」と不思議に
感じたことをいの一番に思い出しました。
そして、こんな感じで
ドングリ　ドングラ　と集まっている様子を想像しておかしくなりました。
そしてどこに向かっているのだろうとわくわくしながら
読み進めます。そうか！そこに向かってたか！と壮大なテーマに感動しました

海の向こうの島が、火をふきました。
そこへ向かって、いろんな森からドングリたち旅立ちました。
いろんな種類のドングリたちがぞろぞろと。

天敵のりすと戦い、油断して芽が出てしまった仲間と別れ、
荒れ狂う海にもまれ・・・
なぜそこまでして火の島を目指すのか謎でしたが、
最後になって壮大な計画がわかり、ほっこりしました。

りすと戦うとか、油断すると芽が出るという話が面白かったです。

ドングリたちが苦難を乗り越えて目指すのは、噴火で緑を失った火山の島。
リスに襲われたり、途中で芽が出てきたり、だんだん減っては来るけれど、山を越え、海をわたり、大移動は迫力満点でした。
これだけ頑張ったのだから、島が緑になると良いですね。
ドングリたちの衣や出で立ちが、コマヤスカン流でユニーク。
印象に残りました。