「ばけバケツ」 大人が読んだ みんなの声

ちょっと不気味な表紙のイラストに惹かれ、手に取りました。
つきよのばんにバケツが歩いてきて、転んだ瞬間に大きな水たまりができます。
ヤマネコが引っ掻くと水たまりが「きゃっ」と声を上げ、ふくろうがホーホーなくと、水たまりも「ホーホー」。なんだかとても怪しげです。
軽部武宏さんの、幻想的で不思議な世界に引き込まれます。
ほっとしてちょっと笑えるラストも絶妙で良かったです。

表紙は丸い目玉が愛嬌があるなと思いましたが、全体的に暗い色使いで、おどろおどろしい印象でした。
石ころの顔がゾッとする感じ…。
不気味だけど、目が離せなくなる不思議な展開です。
そして最後はなんと、可愛らしい結末でした。
なーんだ、怖がらなくてよかったんですね。
ホッとしました。

奇想天外な展開に、初めて読んだときは、ページをめくるたびに「なに？」「なに？」「どういうこと？」
と、思いましたが、スッと、納得いくかわいらしイラストを見てから改めて読み直したら、とっても楽しかったです。

背景に描かれているお月さまがとってもきれいなので、夏の時期よりも、秋「ハローウィン」のあたりに子どもたちに読んでみたいです。

わたしは特に、フクロウとのやり取りのシーンが好きです！
ここが一番見せどころではないか。とまで思いました。

ここの絵本を学校などの読み聞かせで使おうと考えた方は、必ず下読みしてからお願いします。
最後のオチをきちんと理解して読むのと、ただただ文字を追っていく読み方とでは、聞き手に与える印象は大きく違ってしましますので、ご注意ください。

軽部さんの作品って
怖そうなイメージですが
「ばけ」ということは・・・
もしかしたら・・・
と、想像しながら読んでみました

正解！！
それよりなにより
バケツではなく
バケツの中の水が主人公！？なんですが
途中登場する生き物たちとの
関りもおもしろいし
ど迫力なんです

絵が素敵なんです

読みきかせを意識して
作られたのかな？

今度、おはなし会で
読んでみたいです