我家で人気のバレリー・ゴルバチョフの作品だったので読んでみました。
ゴルバチョフの作品は、ねずみ、ひよこ、くま、うさぎ、ぶたといった動物が主役で、この作品は、うさぎが主役です。
アメリカでの絵本デビュー作の「おかあさんが いちばん」とその続編にあたる「おうちがいちばん」の系列の話になります。
お話は、雨の日のうさぎの一家の会話のシーンから始まります。
おかあさんうさぎと5匹のこうさぎの家族で、雨の日に何をしようかという会話をするのですが、いつも同じパターンです。
話を切り出すのが、ナタン。
ネガティブなのが、ノラ。
それに同調するが、ネリー。
さらに同調するのが、ネッド。
最後に提案するのが、ニッキー。
その提案が愉快です。
砂漠に行ったり、山に登ったり、ジャングルに行ったり、南極に行ったり、宇宙に行ったりと想像力抜群です。
しかも、その時の絵がまた良いです。
特に気にいったのが山登りのシーン。
おかあさんうさぎが、肝っ玉かあさんという容姿なのですが、山を一生懸命登る姿に思わず笑ってしまいました。
雨が止んで、家族で雨の後の散歩に出かけるのですが、素敵なエンディングへと繋がります。
擬人化されたうさぎは、とてもユーモラスなのですが、おかあさんうさぎは、何度見ても笑えるものです。
あまり評価は高くないのですが、バレリー・ゴルバチョフのテイストが思う存分堪能できる楽しい作品としてオススメします。
ただ、絶版となっているのが残念で仕方ありません。