子どもたちは、お化けや妖怪が大好き。タイトルを聞いただけで、わくわくと期待感を持つでしょう。そして、温かい色使いに加え、ユーモアを感じる絵なので、子どもにとっては手に取りやすい絵本だと思います。
一人暮らしのおばあさんが妖怪に、「明日、お前を食いにくる」と言われてしまいます。おばあさんが、助けを求めて外にでると、次々に「助けてあげる」と言ってくれるものに出会いますが、その相手がユニーク!たまご、雑巾、かえる、こん棒、火ばさみ、牛のふんに石のローラー。
彼ら?はおばあさんの家に来て、それぞれ位置についてスタンバイします。その様子がなんとも面白いです。もちろん、妖怪はやっつけられて、おばあさんは助かります!
このお話は日本の「さるかに合戦」の後半に似ています。このお話に限らず、似ている昔話が世界のあちこちで語られていることは、本当に不思議ですね。
見開きを使って大きく描かれていること、一ページの文章が少ないこと、繰り返しがあってお話の世界に入りやすいことから、複数の子どもたちへの読み聞かせにも向いていると思います。