「くも」というとかなりの抵抗があり、
始めは、手に取るのもページをめくるのも恐る恐るになった。
文章は最初と最後のページに数行あるだけで、殆どを絵で語っている。
読み終えた後、「不思議な気持ち」になる絵本だ。
夕方から日没までゆっくりと巣を張るオニグモ。
真夜中のちょっとしたドラマは印象的だ。
人が、眠りについている間の自然界を垣間見る思いがする。
巣を張り、巣をたたむシーンの所に、
トレーシング・ペーパーを使って効果的に表現している事に新鮮さ感じる。
静かでな自然のリズムを感じる事ができる作品だ。