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よろこびの木」 アダム&デヴさんの声

よろこびの木 作:アストリッド・リンドグレーン
絵:スヴェン・オットー・S
訳:石井 登志子
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2001年
ISBN:9784198613044
評価スコア 3.88
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  • なんて清らかで無垢な献身であることか

     『長くつ下のピッピ』シリーズや『やかまし村の子どもたち』のリンドグレーンさんの悲しみをおびたファンタジー作品でした。

     このお話は昔々のスウェーデンでのことです。
     悲しい身の上を背負って、村落共同体の中で“人としての生きる権利を無視された人々の小屋”で生活をしなければならなくなった少女マーリンのお話です。
     
     あまりにも酷すぎる環境の中で、マリーンが出会った“美しい言葉”。
     生活の中に潤いを見いだせなくなると、耳も研ぎ澄まされて行くのでしょうか。
      わたしの菩提樹がしらべをかなで
      私のナイチンゲールはうたう
     この忘れられない言葉を自らの慰めとするだけでなく、マリーンは『菩提樹の木を小屋の皆の耕しているジャガイモ畑に』と考えます。
     でも、今は菩提樹の木の種が手に入る季節ではありません。
     そこで、、マリーンは…。
     
     マリーンの切々たる思いにうたれました。
     奇蹟は起こったのですが、その先にあの“美しい言葉”がみあたりません。
     マリーンが、あの小屋に「美しさと楽しさ」をもたらすためにおこなった行いに、なんて清らかで無垢な献身であることかと感動しました。
     
     社会的弱者が、「社会の中心」で暮らせる社会こそが福祉充実の国家の証かと思います。
     現代社会においても、果たしてどれほど実現されているかと、首を傾げたくなる現実です。
     これは、大人のための絵本でしょうね。 

    投稿日:2010/01/20

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