谷川俊太郎さんの俳句?という事で手に取りました。
デザイナー皆川明さんの不思議な生き物のような絵は、抽象と具象の中間を漂う印象です。
「ミナ ペルホルン」(フィンランド語で私の蝶の意味)というブランドにも込められた、
内在するたくさんの個性、ということでしょうか。
もちろん、谷川さんもそれに呼応して、韻律を刻みます。
意味があるような、ないような。
それでいて、五七五は保ち、前頁の語尾と次頁の文頭をそろえるなど、
自由の中にも筋が通っています。
出版社によると、言葉の発語の前の赤ちゃんから、とのこと。
たしかに、赤ちゃんをゆすぶりそうな響きですが。
少しキープして考えたい作品です。