お花や蝶々がしきつめられた表紙。
それはまるで、ブローチのよう。
絵本を開くと、初めて体験する重ね絵の世界が待っていました。
薄い紙に描かれた絵は、1〜2枚先の絵をうっすら浮かべて、不思議な世界を見せてくれました。
最初はその絵に集中しすぎてしまい、まためくるのにもちょっと苦労してしまって、内容のほうがよく頭に入らなかったので、再度読み返しました。
悩んだり悲しくなったり、ゆらゆらと揺れる女の人の気持ちを、上手に表現していると思いました。
ちょっと淋しげだったのが、終わりに近づくにつれて希望が少し見えてくる。
そんな風に感じました。