音楽が大好きなカマキリのマヌエロ。
どうにかして自分でも音楽を奏でたいと思っていました。
でもコオロギみたいに羽を震わすこともできない。
カエルのように歌を歌うこともできない。
小枝とクモの糸で作ったハープも自分の前足のカマで弦を切ってしまう。
夢をあきらめかけたとき、声をかけたのはクモのデビーでした。
カマキリとクモという異なる者同士でも、同じ想いをもてば真の友達となれるのです。
2人の協力により奏でられた音色はどんな音色だったのでしょう。
どこか憂いを帯びた絵が想像をかきたてます。
就寝前に息子に読み聞かせると目をつぶりすぐに眠りに落ちました。
頭の中でマヌエロの素敵な音色が響いていたのかもしれません。
最後はとてもやすらぎを覚える作品です。