権力をかさにきて、人々を奴隷のようにして押さえつけている長者様。
これまで、人々を虐げたら没落も当然の事でしょう。
病気の赤ん坊を世話している親に対しても情け容赦ない仕打ち。
小作が逃げ出せば、仲間たちに連帯責任の罰。
抵抗する小作たちの結束力も当然の事でしょう。
長者のおごりに天罰がくだります。
独り占めしていた米が多くの白い鳥に変わって、長者の生活を崩壊させます。
ちょっと長いお話ですが、リズム感と緊張感があって、目が離せません。
梶山さんの淡々とした絵は、絵巻物のようにこの物語を包み込んでいるようでした。