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ロベルトのてがみ」 ヒラP21さんの声

ロベルトのてがみ 作:マリー・ホール・エッツ
訳:こみや ゆう
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2016年01月07日
ISBN:9784769022206
評価スコア 4.6
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みんなの声 総数 4
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  • 移民家族の成長

    メキシコからアメリカに移民してきた家族の、さまざまな葛藤や心の育ちが淡々と描かれていて、移民問題を考えさせられる作品になっています。
    先ずは貧困問題でしょうか。
    決して豊かではない大家族は、ゆとりを持った生活が出来ません。
    家族の絆がギスギスしてしまって、生活は暴力的で不安定。
    父親が妻を家から追い出すところまで荒んでしまいました。
    次に言葉の障害。
    学校に通っている長男の他は、英語を話せないので回りの人とのコミュニケーションが上手く取れません。
    ロベルトが移民問題を象徴して描かれていているように感じます。
    人と馴染めなかったロベルトが、友だちを作ったのは英語を理解するようになったからでした。
    また、たどたどしい英語で、母親に手紙を書いたことが、崩壊しかけた家族を回復するのです。
    この作品から色々な事を考えることができると思いますが、何より表紙裏にあるロベルトの手紙が本題。
    家族って子どもたちに支えられているのですね。

    投稿日:2016/04/01

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