ページをめくるごとに、色々な動物のかわいい寝顔があらわれます。ねこ、いぬ、ぞう、そして子どもの本には珍しく、なまずやもぐらまでも…。動物たちが眠る夜の闇の色は、ページごとに、実にさまざまで、闇って宇宙とつながっているんだな、と感じさせてくれます。でも、そんなことを考えているのは大人だけで、子どもたちは美しい絵を見ながら、「みんな、ねてるね」なんて言いながら、おやすみ前のひと時を優しい気持ちで過ごしていました。
お話は小さい子供向けですが、色に吸い込まれるような美しい絵には、少し大きくなった子どもも目を奪われるかもしれません。