スロボトキンの絵本だけど、まだ読んだことがないはずと思い読んでみました。
王様・王子様・お姫様の出てくるものは、どこか孤独であったりとか、本人の意に添わない育て方が出てきたりとか、大人の方が考えさせられるものが多いような気がします。
これもそんな感じがしました。
息子はまずホレイショという名前に反応していました。「ばれいしょと思った」のだそうです。
かんむりがからすに盗られたことで「ぬすまれたかんむりをとりもどす大臣」がいなくては取り戻せないというかんむり大臣。
非常時にちっとも要をなさないどこかの国の対応にも似たところがあるように感じてしまいました。
制度とか役割とかではなくて、困った時にはアィディアを出すべきだし、動ける人を探すべきなのではと?
子どもにとっては胸がすく結末なのではないかと思います。
本質をシンプルにとらえたり、真実を的確に見つける目は、子どもの方がしっかりしているものなのかもしれません。
絵本なのですが、読み聞かせをするにはちょっと長め。でも長い分だけ読み応えもあります。
王様の年齢が8歳なので、その年齢の周辺のお子さんによさそうです。