私が子供だった時分、赤い鳥居が連なったその先には
小さな祠があってそこにおきつね様が祭られていた。
子供ながらに、そのおきつね様の真っ白な顔に
真っ赤に描かれた目と口元がとても怖かったのを覚えています。
子供はそんなおきつね様の祠をまだ見たことがないと
思いますが、お話を読み進めているウチに
たあちゃんが、狐に変えられて家に帰れなくなるかも?と
思うととても不安になったようです。
たあちゃんのおばあちゃんも、お供えをしている
おきつね様が何でたあちゃんを狐に変えようとしているのか
(たあちゃんの単なる思い過ごしか分かりませんが)
分からなかったので、疑問の残るお話でした。
【事務局注:このレビューは、「うどんやのたあちゃん」こどものとも年中向き 2011年3月号 に寄せられたものです。】