エリオットはとても小さなぞう。
大きな街の中で困ることや、生活の
中でも不便な事がたくさん。
『だってぼくはこんなに小さいんだもの』
エリオットは、体の大きさだけでなく、
自分自身の価値をそう感じているようです。
うちの子も、時々
『ぼくはどうせできないもん』
『ぼくはダメな子だから』
と、自分を卑下することがあります。
やりたいけれど思うようにできない、
失敗したらどうしようという不安。
みんなそうだよ、と私が子供の時のことを
話したり、ほんの小さなお手伝いでも
『ありがとう』
と抱きしめたり。
伝わっているかは分からないけれど、
『どういたしまして』
と言うときの我が子は少しだけ大きく見えます。
エリオットも少しの自信と誇りを手に入れ、
おまけに友情まで感じるようになれたんですね。
きっと明日は、鏡に映る自分の大きさを
喜べるようになりますよ。
小学生になって、毎日の忙しさに疲れた
我が子にも、勇気を届けられますように。
おやすみ前の読み聞かせで、ゆったりと
読める内容でした。