前作の「坂の上の図書館」を引き継いだ感のある作品だから、タイトルに「図書館」があるのだと思いますが、この作品では脇を固めています。
図書館から雑誌を持ち出してしまった経験のある母子家庭の竜司にとって、図書館は苦手な場所です。
しかも、お母さんは一抹の不安ありの存在です。
そんな腰の引け気味の設定から、竜司を救ったのはふるさと公園のおじいさんの存在と、自由研究のグループという急造の仲間たちでした。
竜司が自分を表現していく過程が素晴らしいと思いました。
脇でしっかりサポートしている図書館も大好きです。