大河ドラマ『いだてん』で話題の、金栗四三さんの生涯が描かれています。
昔のオリンピックランナーが式典に呼ばれて、長い時を経てゴールしたという話は、何処かで聞いたことがあったのですが、この本を読んで、「金栗さんだったのね!」と納得でした。
スポーツ選手が、政治的な思惑や戦争に阻まれて、一番充実していた時期に活躍出来なかった、という話を聞く度に、現在の平和な世の中の有難みが当たり前のものではないのかもしれないと身に沁みます。
そんな不遇の時があっても、努力し続け、更には後進のことまで考えていた金栗さんは、スポーツ選手としても、人間的にも本当に素晴らしい方だったのだと感じました。