こぐまちゃんシリーズのわかやまけんさんの作品。
けんさんの著書紹介に、この本の題名がありました。
絵の感じがこぐまちゃん…とは全然違っていて、
繊細な雰囲気でした。
きつねの5人娘が一人づつ嫁入りに行くたびに、
山や風景が変わっていきました。
そして、5人目の娘は、「ダダァン」の音と共に消えてしまいました。
人間が山を割り、開発を進めていく度に自然が破壊され、
きつねたちのすみかどころか、命をも奪う…。
切ないお話でした。
「ダダァン」だけでは、ちょっとわかりにくいかな?と思ったのですが、
息子の、「きつねが鉄砲に撃たれて死んでしまった、悲しい話だね…。」
に、子供心にもわかるんだな、と安心したような、
わからないほうがよかったのかな、と複雑な気持ちになりました。