はじめてこの絵本を手にしたのは、まだわたしが小学生のときですから40年以上前です。
その後、勤め先の保育園でも、娘にも何度も何度も読んできた大好きな本でしたが、最近は本棚にしまったままでした。すでに絵本はそうとう色もあせてきてしまいましたが、久しぶりに幅広い年齢の方への読み語りの機会を得ました。
暗記するほど読み込み、豆太が我が子のように思えました。
私自身も、娘も、そうとうの臆病です。
でも、「にんげん、やさしささえあれば、やんなきゃならねえことは、きっとやるもんだ」そのじさまのことばに、どれほど勇気を与えられたでしょうか
モチモチの木に灯がついたときの、あのうつくしいきり絵は、何度そのページを開いても、新鮮な感動があります。まるで、灯がともったときにいっしょに音が聴こえてきそうなくらいの美しさです。
今も昔も時代を超えて、人の心の成長を描く昔話は、ぜひ語り継いでほしいな、語り継いでいきたいなと改めて思いました。