卒園式の夜。
主人公のゆうきくんは、新しい生活への不安で眠れません。
そこへ現れるのが、通園バック率いる「これまでのゆうきくん」を支えてきた、たくさんの道具たち。
ロンパース、哺乳瓶、ちっちゃな靴・・・たくさんの道具が、ゆうきくんとの思い出を話し、そして、ゆうきくんの成長をお祝いします。
そこで終わりかと思いきや、続いて現れるのは、「これからのゆうきくん」を支える道具たち。私たちがしっかり応援するよ、と挨拶します。
ゆうきくんの不安は消えて、すーっと眠れました。
道具一つ一つのエピソードがあたたかくて、優しくて、ポロポロ泣けてしまいました。
子どもは、守られて大きくなるんだよ、というメッセージに、胸がギュッとしました。
卒園を迎えるような小さな子どもはもちろん、大きな子どもにも、大人にも、おすすめの一冊です。