主人公の男の子、ウソスギくんは、うそが大好きです。
毎日うそを言っては、色々な人を困らせたり傷つけたり。
でも、ウソスギくんは、なんとも思いません。
「しんじるほうが だめなのさ」
と、笑うのです。
見かねたおじいちゃんが、
「うそばかりついていると、『じごくわらし』がくるぞ」
と怒りますが、全く言うことをききません。
そんなある日、ウソスギくんの部屋に、『じごくわらし』が現れて……。
絵本の最初と最後では、ウソスギくんの表情が全く違います。
それだけに、うそをつくことがどれだけいけないことなのかが、よく分かります。
うそをつくと、悪いことが寄ってきます。
ウソスギくんがうそをついたら、相手は困るし傷つきます。
ひどい時には、怪我をしたり死んでしまったりもするのです。
それは、ウソスギくんにとっても悪いことです。
「しんじるほうが だめなのさ」
なんて、言っていられなくなります。
これはウソスギくんに限らず、誰にとっても言えることです。
ウソスギくんは、それに気付くことができて良かったのです。
だって、ちゃんと謝って、うそをつかなくなったら、ウソスギくん自身の表情も周りの人の表情も、明るくなりましたものね。