いつかゆっくり読みたいと思っていた作品です。
山の麓の一軒家に一人暮らしをするうめばあさん。
野菜やお花を育て、蔓で篭を編み、布でパッチワークも。
お料理も得意なうめばあさんは、日々の生活になにやかや楽しみを見つけながら、毎日変わる山の景色を眺めながらのんびりと暮らしていました。
寒がり屋なおばあさんは、冬が苦手。
何枚重ね着しても暖かくなりません。
そんなおばあさんが、ひらめきました。
全身をくるんでしまえるような大きなセーターを作る事を。
古い毛糸玉が少しずつ、でもそれをつなぎ合わせおばあさんの編み棒は動き始めました。
ここから素敵ですねぇ〜。
古い毛糸一つずつに思い出があって、おばあさんをその頃へ連れて行ってくれています。
幸せそうに編んでいる様子が、ホントほんわかな気持ちにしてくれます。
さらにジンワリしてしまったのは、完成品から聞こえる懐かしい人々の声。
そしておばあさんは寒さを・・・。
物を大切にする心が、おばあさんを温めてくれたんでしょうね。