「3びきのこぶた」のおはなしは、たくさん絵本になっていますが、いもとようこさんが描くおはなしは、その絵の雰囲気にふさわしく、やさしくソフトなストーリーでした。
たしか元のイギリス民話では、1番目と2番目のこぶたはオオカミに食べられてしまい、3番目のこぶたはオオカミとの知恵比べに勝ち、ついにはオオカミを暖炉のかまで食べてしまう・・・というお話だったようですが、こちらではそんな残酷なシーンはありません。小さい子が初めて出合う昔話としては、このくらいの方が安心して楽しめるのかも。
3歳の息子は、オオカミと一緒になって「ふー!ふー!」とこぶたたちの家を吹いていました。もう少し大きくなったら、民話の方も、また違う味わいのお話として話してあげたいとは思います。