絵が『雪の写真家ベントレー』『ブライディさんのシャベル』などのメアリー・アゼアリアン。版画が特徴です。
絵というよりは千葉茂樹さん訳ということで手を伸ばした絵本でした。
「自動車も電話も電気もない」頃のお話。家族間の関係が密接で、時間がゆっくりと流れていた頃、今では味わえない心の豊かさがあったのかも。
クリスマス絵本と考えると、地味な部類に入りますが、イベントとしてのクリスマスではなく、生活の中に根付いた静かなクリスマスといった印象です。
昔の生活を知るという場合にもよさそうです。ヘレンがクリスマスのプレゼントを楽しみに眠りにつく表情がとても幸せそうに感じました。
クリスマスそのものも楽しいですが、クリスマスを待つ時間が何よりも楽しみだった子どもの頃を思い出しました。