とにかく印象の強い作品です。
タイトルの「ぼうけん」は、作者がこの絵本を作成する行為そのものの事を言っているように思いました。
死んだ愛犬の面影を追いかけることは冒険ではないでしょう。
どうして三輪車なのでしょう?
「ぼく」は何歳?
いろんな事を知っているからこそ、この世界があるのでしょう。
背景に描かれたキャンディといろいろな悲しみの隠し絵が、不気味でもあります。
こんなに打ちのめされているぼくが、やっとその死を受け止められるまでのお話です。
最後のページに、青い三輪車が登場します。
足だけしか見えません。
そして裏表紙では、赤と青の三輪車が仲良く並んでいます。
僕の悲しみの世界から救ってくれたのは誰?