ちょうど世界情勢が不安定で、戦争なのか?とハラハラしているそんな時に読み始めてしまったので、地続きで国境を意識しながら暮らすというのは、そういうことかと別の国をも想像してしまいました。
そんなわけで、城壁のあっちとこっちでのやりとりを読む時は最高潮に緊張しました。
それにしても、ソンバーユー将軍の城壁前でのスピーチは心に迫るものがありました。よかった。絵の迫力もあいまって、なんだか映画のワンシーンを想像し、乾燥した空気や砂ぼこりまで感じてしまいました。
将軍の生き様がなんともかっこよくて、私もこんなふうに活躍して、そしてかっこよく老いて、仙人になったと言われてあれ?あの人は?と言われながら人間なのかよく分からない状態で消滅するというのも素敵だなと思いました。
文字数が多くて、子どもには難しいかなと思ったのですが、音読してみると、言葉が美しくてテンポよく読めるので、子どもたちも何んとなーく聞き入ってる様子。声に出してみると、とっても気分よく読み上げられる本でした。