イギリスの有名な民話、「ジャックと豆の木」を、
劇作家で有名な木下順二さんが、民話風に再話した作品。
やはり格調高い文章になっています。
木下順二さんが「stalk」という単語を、きちんと、「茎」というニュアンスで
「つる」とこだわりの訳出をされています。
なるほど、と納得です。
そして、田島征三さんの迫力ある絵が、臨場感たっぷりです。
ジャックは不思議なじいさんと、大事な牛を豆と交換してしまいますが、
その豆はじいさんの言ったとおり、天までつるを伸ばし、
ジャックは天の家で、宝物を手に入れるのです。
人食い鬼との騒動は、やはりハラハラドキドキの醍醐味です。
やはり、知っておきたい昔話だからこそ、こうしたしっかりとした再話で
子どもたちに届けたいものです。