落ちこぼれ消防士のエルフは、いざ火事だというとき、気づかず寝ていたり、トイレに入っていたり、シュルシュルっと降りるすべり棒が怖くて降りれなかったり、毎回、他の消防士たちについていけません。
とにかくこんなにどんくさくていいの?、大丈夫??とはらはら心配して読んでいたら、やっぱり・・・くびになってしまいます。
ここまで読んだら、私も聞いていた息子も、なんだかどんより自分のことのように暗い気分になってしまいましたが、その後が良かった!
本来の消防士の仕事は上手くいかなかったけど、他の消防士たちが出動中に消防署が火事になったのを消しとめ、「しょうぼうたちのためのしょうぼうしだ。」とみんなから認められ、今後は、いわば、お留守番消防士としての仕事を任せられたのですから!
もともと、なぜこんなにどんくさいエルフが消防士になれたのかは深く考えないとして、こんなエルフにもちゃんと自分の性格性質にあった仕事が、それも消防士としての仕事が見つかったのは、どんな者にでも活躍の場があるということを教えてくれたような気がして、同じ側にいる(エルフほどじゃないですけどね!)私も息子もホッとうれしい気持ちになりました。