妻を捕まえられてしまったクロドリの亭主が、王様に戦いを挑みに、武装して太鼓を打ち鳴らして行進する!
クロドリの、なんともいえない目つきには、愛嬌があります。
カエルの皮と、くるみと、剣で武装した姿を見た門番が、笑って笑って、椅子から転げ落ちそうになる、…というくだりがありますが、なかなかシビアな反応で、私のお気に入りです。クロドリは命がけの思いなのに、あまりに小さいので、相手にされなかったのでしょう。
しかし、次々と、クロドリは難題をくぐりぬけ、ついには王様の寝室にまでたどりつき、妻の元へと…!
絵の、文様のような色使いの美しさや、決まった言い回しが繰り返し出てくる、お話らしいお話で、よかったです。
ランパンパンの掛け声は、強烈に、頭に残ります。
楽しめました。