3歳3ヶ月の息子に図書館で借りました。
宮沢賢治さんの短編に、及川賢治さんがイラストを描いています。
このイラストがとても良かった。
黒、グレー、黄色、ピンクなどの限られた色彩を使い、
二次元で単純化されながら、
しかしとても印象的に描かれています。
ページの地の色も、白のほかグレー、黒、黄色、ピンクなどが使われ、
インパクトがあります。
最初の見開きの夜の表現はとても素敵ですし、
銀杏たちの黄色い丸い子どもの表現は今風でとてもかわいい。
宮沢賢治の文章が少し古い文体ですけれど、
この絵をつけると、楽しく、かわいらしく、
何となく新しく親しみをもちやすい雰囲気を醸し出し、
今まで読んできた宮沢賢治の別物の本みたいに感じるのが不思議です。
私はとてもいいと思いますが。
3歳の息子は、それなりに理解をして、楽しんでいたよう。
銀杏の子どもたちの絵をみて、自分に重ね合わせては
「これは〜〜だねー」と感想を言っていました。