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ぐりとぐらとくるりくら」 はっぱおおむじろさんの声

ぐりとぐらとくるりくら 作:中川 李枝子
絵:山脇 百合子
出版社:福音館書店
税込価格:\1,100
発行日:1992年10月
ISBN:9784834010756
評価スコア 4.29
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みんなの声 総数 157
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  • ぐりとぐらシリーズ初期のお話と比較すると勢いには欠けるものの、
    絵の奥行きが広がり、場面描写もより細やかになったことで、
    風通しのいい、爽やかな読み口を味わうことが出来ます。

    よく晴れた春の朝。
    ぐりとぐらはサンドイッチとサラダを持って、野原に朝ごはんを食べに出かけます。
    そこで出会ったのが、テナガザルのような長い腕を持ったうさぎ、「くるりくら」。
    ぐりとぐらとくるりくらは一緒に朝ごはんを食べ、木登りをして、
    くるりくらの長い手で雲をかき集め作った雲のボートで、空中散歩に出かけます。
    辿りついたくるりくらの家でみんなで「10時のおやつ」を食べ、
    くるりくらのお母さんが作ってくれた跳び縄で縄跳びしながら、ぐりとぐらは帰っていく…
    というお話です。

    くるりくらの歌う歌はどれも語呂がよくて覚えやすく、
    晴れた日の散歩ではつい娘と一緒に
    「はるかぜ そよかぜ くるりくら とびたい はねたい おどりたい」
    と口ずさんでしまいます。
    詩人で、自由に腕を伸び縮みできて、さらには雲にも乗れてしまう、
    どこか超然としたくるりくらのキャラクターが、とても印象的です。
    くるりくらが大きくなったら、いったいどんな大人になるのかな?と
    あれこれ考えてみるのも楽しいかもしれません。

    この本を「いいな」と思うポイントはたくさんありますが、
    中でもとびきり素晴らしいのが、くるりくらとの出会いが晴れた午前中の出来事ということです。
    わくわくする春の日の特別な出会いの後に、まだまるまる午後も残っている!と思うと、
    まるで全てが上手く噛み合った、幸福な休日を過ごしているような読後感を味わえるのです。
    家に帰った後、楽しい余韻に浸りながら、ぐりとぐらは何をして過ごすのでしょうか。
    なんと贅沢で豊かな一日だろう、と思わずため息がでてしまいます。

    本当に素敵な、楽しい本でした。

    投稿日:2013/10/15

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