なんて行儀よく、折り目正しいこどもなんだ。
家族を思い、父母の言葉をしっかり理解し、
遊びと仕事とをも理解するとは、私は脱帽です。
「この子は、こころからの絵をつけたので、
私は今年のかさの女王にヌットをえらびます。」
王様のこの言葉に、ふしぎなのびやかさを感じます。
王様もヌットと同じように、どこか息苦しさを
こころに秘めていたのかもしれませんね。
独特の色彩、こころの内を映そうとしたのでしょう、
透き通った青い空は隠れています。
それだけに表紙のヌットの満足げな笑顔、
実にのびやかです。
感謝。