ヘンリー・ブラウンの誕生日」 てんぐざるさんの声

ヘンリー・ブラウンの誕生日 作:エレン・レヴァイン
絵:カディール・ネルソン
訳:千葉 茂樹
出版社:鈴木出版 鈴木出版の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発行日:2008年12月
ISBN:9784790251941
評価スコア 4.63
評価ランキング 3,657
みんなの声 総数 15
  • この絵本のレビューを書く
  • 「誕生日」って、そういう意味だったのか。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    最近、『人種差別』をテーマにした絵本が結構出ています。
    1冊読んだら、ほかの本が気になって、次々探して読み歩いています。どれもこれも、当時人種差別を受けていた被害者(おもに自分の意志に関係なくアメリカ大陸に連れてこられた元・アフリカに住んでいた人たちとその子孫の人たち)の悲惨な経験の物語で、読んだ絵本のほとんどが実際にあった出来事をまとめた伝記絵本でした。

    このお話の主人公『ヘンリー・ブラウン』も実在の人物で、自由を手にするため自分で自分を荷物として送ったとして、後々有名になったそうです。

    実をいうと、表紙絵の小さなころのヘンリーブラウンが可愛くて手にした作品だったので、実際彼が“ことを起こした”のが結構大きくなってから、しかも妻子持ちになってからの出来事と知り、ちょっとテンションが下がってしまいました。
    小さな『ヘンリ・ブラウンが』優しい主人に出会って、誕生日をもらったんだとかいう展開を期待していたのに、全然違いました!!
    最後まで読んで、「誕生日」ってそういう意味合いで使ったのか〜と、驚きました。
    確かに、ヘンリーは助かってよかったですが、できれば彼の家族も助けてあげたかった。ヘンリーの子どもたちはあの後どうなったのでしょう?
    自由で幸せな人生を送れたのでしょうか?

    今はもう昔の話。ではなく、こういう差別がまかり通っていて、実際に『人』がそれをしていたのだと、語り継いでいくべきだと改めて思いました。
    読み聞かせに使うなら、小学校中学年以上中学生・高校生くらいにお薦めです。

    投稿日:2011/08/24

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「ヘンリー・ブラウンの誕生日」のみんなの声を見る

「ヘンリー・ブラウンの誕生日」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

からすのパンやさん / はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / もっちゃう もっちゃう もうもっちゃう / じゃあじゃあびりびり / くだもの

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • おばけずし
    おばけずし
    出版社:金の星社 金の星社の特集ページがあります!
    なんと! おばけも おすしが 大好き!?苅田澄子&柴田ケイコのユーモア絵本
  • とんぼエンピツ
    とんぼエンピツ
    出版社:ニコモ ニコモの特集ページがあります!
    キミのそばにもとんでいく、生きてるエンピツ!?すごいはやさで かきあじ バツグン。


【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

みんなの声(15人)

絵本の評価(4.63)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット