全シリーズの9冊目。
サンゴロウがめぐり逢った三つのお話からなっています。
何かのめぐり合わせで、縁ができた小さな命、
関われば、愛情が湧き、離れがたくなる、
一生懸命になって何をやっているのだろうと
自分を笑い飛ばしたくなるほどなのに、
心配が尽きなくなってしまう、
そんな思いがつづられたみどり色の鳥の話。
幽霊船では真珠島のシーナと又再会してしまいます。
お金と陰謀の話ですが、
ラストの船の上の野葡萄のワインと空の描写は
美しい色を感じました。
最後のお話は、ちいさな島の老人のお話。
自由を求め、王様をやめて一人暮らす、
不思議な老人が心に残りました。